こんにちは。塚本空調設備です。
昨年の12月に、お客様より「おたく、本当にずっと太陽光の事業を続けるつもりなの?」と言われた件をお話しようかと思います。

因みに、何か物やサービスを購入した際、「購入した会社(今回の場合ですと施工業者)が残っていた方が良い」と思われるジャンルって何でしょうか?

私の場合ですと、洗剤、歯ブラシ、ボディーソープといった日常品に関してはそれなりに気に入っているものはあるものの、究極、「あれば何でも良い」という感覚でございます。

しかし、家、車、エアコン、給湯器など、「使えなくなると困ると思えるもの」に関しては、購入した会社が残ってもらいたいと思いますが、最悪、困った時に問題解決できる問い合わせ先さえ分かれば大丈夫かもしれません。

まとめますと、それなりに金額のかかる物については「気軽に買い替えが出来ない」はずです。
よって、使っている方が「もう充分でしょ!」と思える(買い替えを決断できる)までの期間は、その製品を維持できるためのサービス(サポート)が必要になります。

住宅なんて「まさに」ではないでしょうか?
家を建てて1年後に住宅メーカーが倒産、「保証もサポートもなし」なんて、誰も望んでいないはずです。でも、こんな事が実際に起きる訳です。

太陽光発電も住宅と全く同じ感覚(感情)で購入されているはずです。
では、「同じ感覚(感情)」とは何のことでしょうか?

それは、「安心」でございます。

私を含め、皆様は「安心を得る」ために業者を選定・購入している訳です。

住宅業界とは比べ物にならない程、悲惨な太陽光業界

冒頭の「事業を続けるつもり?」と言われたお客様の話に戻します。

このお客様は貸倉庫をいくつか所有されているオーナー様で、その貸倉庫屋根に太陽光発電を設置されております。
そして、貸倉庫全ての屋根に設置した業者さんは「同じ会社」ですが、既に倒産しております。

では、このオーナー様は「おかしな業者に頼んだから痛い目にあっている?」と思われがちですが、実際はその真逆で、古くから貸倉庫の屋根のことで対応頂いていた会社であり、「そこの会社が太陽光発電も手掛けるようになったからお願いした」というのが真相でございます。

貸倉庫(テナント経営)をされているオーナー様ですので、当然ながら費用対効果というものにはシビアでございますが、一番重要視していたもの「長く面倒を見てもらえる」という「安心・信頼」であったため、手掛けた業者さんが倒産したときには同時に建物の面倒も見てもらえなくなった訳ですから、相当なショックだったようです。

だからこそ、「パワコンを交換したい」と思い業者選びをする際にも、一度失敗している訳ですから「何を基準に決めてよいのか分からなくなっている」訳です。

当然、猜疑心も強くなり、言い方悪いですが〝シャーーァ!〟という「警戒心MAXのネコ状態」のようにしか見えませんでした。
私が思うに、住宅業界と太陽光業界には、1つ「大きな共通点がある」と考えております。
それは「バブルを経験している」ということです。

若い世代の方には馴染みがありませんが、おそらく昭和45年より前に生まれている方は、1980年代後半に起きたバブル期を充分に味わえたのではと思います。この頃の不動産・住宅バブルは凄まじかったです。

太陽光も今から10年ほど前に「固定買取制度(FIT法)」がスタートしたことで、
巷では「利回り〇〇%!」という投資商品として注目され「太陽光バブル」が起きました。

しかし、バブルというものは「いつか崩壊する」訳で、バブル崩壊後は悲惨です。
ただ、崩壊後の流れが住宅と太陽光では違う気がしております。

住宅業界でも倒産はおきましたが、事業撤退は少なかった(というより殆ど聞かなかった)と思われます。
ところが、太陽光業界は倒産・廃業・事業撤退、、、ことごとく消えていきます。

この違いは何でしょうか? おそらく「参入障壁の違い」だと思われます。
簡単に言いますと、住宅業界は「建築基準法」の基で管理されるものに対し、太陽光業界(バブル期)は「太陽光が工作物に該当」するため、言い方悪いですが「やる気があれば誰でもできる」状態になっておりました。
具体的には言いませんが、イメージとして「美容業界から太陽光販売事業に参戦」みたいな感じでして、私が思う当時の印象は「まさに無法地帯」でありました。

更に、太陽光バブルは固定買取制度という「言わば国策」によっておきた現象でございますので、制度が変更していくにつれ、太陽光事業から消えていく会社が増えていきました。

無法地帯だった分、「去るのも早いな~~」と、当時はそのように思いましたけど。
本当に、〝ワーーッ〟と増えて一瞬で煙のように消えるといった感じです。

この「市場の急降下現象」によって、メーカー含め結構な数の会社が倒産したと思います。

心配性のお客様が塚本空調設備を選んでくれた理由とは?

結局、このオーナー様はパワコン交換の依頼を弊社にして頂けた訳ですが、
冒頭の言葉をカット無しで言いますと、最初はこんな感じでした。

「おたくさー、会社名にも〝空調設備〟って書いてあるけど、空調がメインの会社でしょ? ウチとしてはさー、片手間でやられても困るわけよ。 何年後かに〝もう辞めた〟言われても困るからさー、本当にお願いしても良いものか心配になるし、実際どうなの? 空調の傍らでやってるだけなの? 本当に太陽光の事業をやっていくつもりはあるの?」

今思い出しますと、なかなかの言われ方ですね(笑)

ご依頼頂けた理由は大きく2点ございまして、
1点目は「頭から尻尾まで全て対応できる会社である」ということ。
2点目は「太陽光業界の情勢に左右されない会社の体質である」ということです。

まず1点目ですが、これは「現地調査、設計、電力申請、経産省申請、販売、施工」と言った各分野を、「外注に出すことなく自社で全てできる」という点です。
もっと細かく言えば、この業務を「私ひとりで全てできる」訳です。
自分ごとで恐縮ですが、これ、「とてつもないアドバンテージ」だと私自身考えております。

太陽光発電は「売電が絡む」事業であり、間違った申請で認定が下りてしまいますと、売電価格がとんでもなく落ちてしまう場合があるため、ここの事情を知らない方が申請して補償問題に発展するケースが少なくありません。
特に、現時点で「パワコンを交換しよう」と思われるお客様は「売電価格がとっても高い時代に設置された方」でございますので、冗談抜きで「1つのミスが命取り」になります。

各セクションで全て違う人が対応する場合、必ず「申し送り」をしなければいけません。
でもよくお考えください。バラエティ番組でたまに見る「伝言ゲーム」で、簡単な伝言でも伝達する人数が多いと「間違えて伝達する」人が出てきますよね?
バラエティは「間違いを笑うことができます」が、たった1個の伝達ミスで「今日から君の年収は4分の1ね♫」と言われて笑える方は皆無じゃないでしょうか?

そして今回ご依頼いただいたオーナー様のパワコン交換では、案の定、「施工業者が間違った認識で申請して、間違った状態のまま国の認定が下りてきている」案件のため、ここに気付かずに申請しますと「一発アウト」になってしまう訳です。

なぜ気付けるのか?と言いますと、私自身、太陽光の業界に約20年ほど関わっておりますので、「単純に時系列で追える」だけでございます。なので、私だけに限って言えば本業が太陽光で空調が片手間となっております。

この部分のリスクと、売電価格が変わらないようにする申請方法をオーナー様へ説明したところ、「今回の問題を解決できそうなのが私しかいなかった」ため、選んで頂けたようです。
そして2点目ですが、逆に「空調設備だからこそ太陽光事業も併設できる部分」をご理解いただけました。
今回のオーナー様は、本業が空調だから「いつか太陽光事業を辞めるのでは?」とお考えになられていましたが、これは完全に誤解です。実際はベクトルが逆なんです。

先に説明した「太陽光バブル」は、「太陽光発電の設置ラッシュ」が発生したため起きた現象です。
要するに「空前の設置ブーム」となった訳で、この言い方を販売業者目線に置き換えますと「空前の販売ラッシュ」となります。

太陽光業界が好景気だったのは太陽光の新規設置案件を大量に獲得できたからであり、新規案件が減ってアフターサービス対応が増えてくると「事業が圧迫」されるから、必然的に事業の継続ができなくなります。

今、私どもが行っているのは「面倒を見てくれなくなった方への受け入れ」でございます。
裏を返せば「儲からないアフターサービス」を積極的に行っております
なぜやるのか? と言えば理由は単純で、「困っている人の役に立つから」でございます。

当然、新規設置も行っておりますが、「野立ての新設は全てお断り※」しております。

※過去ブログ「なぜ「野立て太陽光発電の新規工事依頼を断る」のか?」参照
https://tsukamoto-re.com/503/

私どもが太陽光で行っている事業は、
・電気料金と夏の暑さ対策を考慮した太陽光設備の設計
・太陽光設備の維持管理サービス

以上の2点となります。

よって、メイン事業(空調)があるからこそ、他社さんのように「事業撤退」が無いわけです。
この状況を最大限に活かし、皆様に認知してもらえるように、現在活動をしております。

もし太陽光設置をご検討の方、既に太陽光を設置しているものの「どこに相談してよいか分からない」とお困りの方、今後もお客様に役立つ提案をしてまいりますので、是非、お声掛けください。


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