設置場所   :  愛知県犬山市
システム構成 :  HONDA太陽光モジュール4.8kW
          HONDA5.5kWパワコン(旧三洋製)
太陽光発電を設置してから14年近く経っているお客様です。
「ここ数ヶ月で急に発電量が悪くなった気がするから見て欲しい」との事で伺いました。

伺った時間は午前11時頃でしたが、発電量は・・・「???!」0.2kWって低すぎ!
確かに外は全く日の差さない「完璧な曇」でありますが、それにしても昼前でこの発電量はあまりにも低いと思いました。

本来なら、「パワコンがダメ」なのか「太陽光パネルがダメ」なのかは比較的容易に判断できます。
しかし、残念ながら今回のお相手は「HONDA」の太陽光パネルでございます。

ご存知でしょうか? あの「自動車のHONDA(グループ)」が太陽光パネルを製造していた時期があるのです。
因みに、HONDAのパネルは上の写真です。
外観は漆黒でとてもスタイリッシュでした。屋根上から見えるHONDAのロゴが妙にかっこよく見えた懐かしい記憶があります。能力も技術のHONDAらしいオンリーワンのパネルでした。
もう、HONDAが撤退してから10年ほど経過しておりますので、知らない方もおられるかと思いますが、このパネル、かっこいい外観とは裏腹に不具合検証が「ほぼできない」と言っても過言ではない曲者でございます。

因みに、できない訳ではありませんが、この様な屋根上設置の場合は「そのやり方が現実的ではない」というだけでございます。要は、「お金をかければできる方法しかない」ため、それ以外の方法は「ドローンでの可視化確認」しかないと思います。

ただ、このお客様は設置から携わっておりますので、パネルの系統図(ストリング図)があれば特殊な機器がなくても「ある程度の良否の当りをつける」ことは出来ます。

細かい話は省きますが、あるところから急に発電量が増えたりする現象が確認でき、パネルの不具合よりパワコンの動作不良の疑いがあるため、U様と相談し、後日交換することでU様邸を後にしました。
約3週間後にパワコン交換となりましたが、なんと1周間前にパワコンが完全停止したそうで、
「発電量の低下=パワコンの故障」が原因の一つと確定しましたが、本当にこれで解決したかどうかは交換後にしか分からないためドキドキです。

パワコン、送信ユニット、モニターの3点を交換後、いざ発電量の確認!・・・と行きたいとこですが、外はあいにくの雨でございます。
それでも午前10時30分頃で0.8kWなら問題なさそうですが、晴れ間の発電量をお客様に確認して頂くことをお願いして作業終了しました。

その後、U様より連絡がないため、どうやら無事に復活したようです。

最後に、HONDAパネルの故障判定は難解でございますが、当然ながらメリットもございます。
それは「曇・雨の天候に強い」と「影に強い」ということです。

影の影響についてはいつか説明したいと思います。
おそらく皆さんが思っている以上に「影の影響はでかい」です。

「影に強い」と聞くとソーラーフロンティアを思い浮かべる方がいるかも知れませんが、HONDAはフロンティアと同じ「化合物系」のパネルでございます。
化合物系は一般的に流通しているシリコン系と異なり、接続方法が直列ではなく「並列」となるため、故障判定が難しい代わりに「影に強い」特性があります。

ソーラーフロンティアも数年前に化合物系の生産から撤退してしまいましたので、今ではシリコン系一択になってしまいましたが、HONDAファンの支持は絶大だった記憶がございます。



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