現場住所岐阜県海津市
お客様名W様(個人:産業用発電所)
商品産業用50kW未満 低圧太陽光発電所 
パネル:カナディアンソーラー パワコン:田淵電機(三相9.9kW)
状況お客様のお話では、8/24あたりで落雷がありその日に「エコめがね(遠隔モニタリング装置)」から「発電停止」のアラートが発生。
地元の電気屋さんに見てもらったところ「通電しているから大丈夫」と言われたものの、お客様としては「モニタリング上では明らかに発電量が落ちているし、アラートは毎日来るし」で、「絶対おかしいと思うからもう一度見て欲しい」と再度、地元の電気屋さんに相談したそうです。
ところが全然対応してもらえない日が続き、いよいよ9/4に「発電量低下」のアラートが追加され、「どうしよう・・・」とお悩みの状況でのご依頼でした。

現場に駆けつけた際、田淵三相9.9kWパワコンが5台設置されている内、3台は「止まっている」感じがしました。全台のパワコンの蓋を開けたら・・・やはり3台のパワコンが停止しておりました。
止まったパワコンを再起動かけようと試みましたが、通常のリセット運転では全台失敗!
ならば、もう1段階(奥の手)の方法で再起動をかけたところ・・・2台復帰!
残りの1台は残念ながら完全に「御臨終」のため、これはメーカーさんに修理依頼しかありません。
結果、約1時間ちょっとの不具合調査で見つかったのは以下のとおりです。

■NO1パワコン
駆付け時は停止→再起動をかけ復帰→全回路正常に運転確認できたが、ファンが1個故障している

■NO2 パワコン
駆付け時は停止→再起動をかけ復帰→全回路正常に運転確認できた

■NO3 パワコン
駆付け時は正常運転→全回路正常に運転確認できたが、ファンが1個故障している

■NO4 パワコン
駆付け時は正常運転→5回路ある内1回路が故障?→パネルのケーブルが断線しており1回路発電できていない事が判明→更にファンが1個故障している

■NO5 パワコン
駆付け時は停止→再起動かけてもNG→明らかに動きがおかしいため安全を考慮し電路を完全にシャットダウンした

点検終了後にお客様が到着し、結果報告をしたところ「えっ! たった1時間程度でこんなところまで全部分かるの? こんな事だったら最初から頼んでおけば良かった!」と、とても驚いている様子でした。

因みに、太陽光設備に携わっていない方(電気屋さん)へ依頼して、結果的にトラブルになっている事例によく遭遇いたしますが、実は、太陽光設備に関しては電気屋さんの知識が仇になることがございます。

「なぜそんな事が分かるのか?」と言われれば、実はあるお客様から「毎年地元の電気工事会社に点検してもらって”異常なし”と言われているから、パワコンが故障しているというのはお前がパワコンを売りつけたいだけの嘘だ!」と言われた際に、実際にその点検シートを見せてもらった事があるからです。

理由までは「秘密」ですが、私が現場に駆けつけた瞬間に「パワコン止まっている」と判断できる事が、地元の電気屋さんでは「通電しているから異常なし」となってしまうのは、電気的な知識のある方だからこその落とし穴ですから、仕方のないことではあります。

ということで、これをお読みの方で「最近売電収入が減ったような気が」と思われた方は、是非、弊社の点検をおすすめしますので、いつでもお声掛けくださいませ!

まさかのケーブル断線!